著作権についてかんがえる?

ちょっとおもしろい記事をみつけました。


識者・クリエイターの声を聞いて、著作権保護期間の延長を考えてみよう


これによりますと,
去る9月22日、社団法人日本文藝家協会日本漫画家協会日本音楽著作権協会JASRAC)などの
権利者団体16団体が、著作権の保護期間延長を求める要望書を文化庁に提出しました。

現在著作権は「著作者の生前全期間 プラス 死後50年間」保護されています。
今回の要望書はその保護期間を、さらに20年間延長することなどを求めるものです.


著作権。。。最近よくこの言葉をききますね。音楽とか映画のwebサイトとか。。。
まあ私も真面目な著作権保護者とはいえない部分もあるので偉そうなこといえないですけど。


著作権保護の目的としては,著作者の創作意欲を守るためというのが大きな理由です。
著作者のすぐれた著作物に帯する代価,つまり著作者の生活費としての印税を守り
クリエイターの創作意欲を守る,ということだそうです。


逆に,著作者の死後,著作権を保護することで利益を選るのは,出版社や映画会社,
および著作者の印税の相続権を持つ親族等だと思います。
アメリカなどでは著作者の死後もたびたび著作権延長がおこなわれてるとか。



そういえば聞いた話によると,コミックマーケットなどで売りだされる同人誌も
二次創作物ですから実は著作権侵害になります。(訴訟をおこされることはほとんどないですが)


ちなみに,ディズニー関連のキャラクターは,ディズニーが二次創作を硬く禁止しているため
こういった二次創作物がほとんどありません。
更にディズニーのキャラクターが登場するキングダムハーツというゲームに関しては
ディズニー以外のキャラクターの二次創作も禁止されているそうで。なんとも難しいところです。


著作権延長の話にもどりますが,実のところ反対意見もおおいです。


いろいろな新しい作品というのは古い作品が下地になって産みだされることも多いわけで。
そういう新しい文化が生まれる妨げになる,ということが一つの理由になっています。

この記事では,銀河鉄道の夜をモチーフにした戯曲の製作に関して,
関係者の反対が強くみおくっていたが,死後50年の著作権消滅により戯曲化ができた,
という方の話も取り上げられています。



私が何かの作品の著作者だとしたら,
自分の愛した物語や音楽が全く違うイメージに作り変えられるのは辛いことかもしれません。
でも自分が死んだ後も誰かが自分のことを覚えていてくれることや,
その人の新しい作品によって,自分のことを新たに知ってくれる人がいるのは嬉しいことだと思うんですよね。


それから,著作権が切れた作品というのは,
インターネットによる配布や,音声化という行為が自由にできるようになるので
より多くの人や,視覚聴覚に不自由のある方も閲覧できる可能性が広がるわけです。

現時点で既になくなっている著作者のかたがたは,
著作権延長がおこりうる可能性なんて考えてなかったと思いますし,
親族(多分孫,ひ孫)が頑なに二次著作を拒むのもおかしいと思うんですよね。
(でも二次創作者が,著作者や親族に礼儀をつくす必要はあると思いますけどね。)



多くのひとがそれぞれの形で著作物を楽しめるようにするためには,
著作権保護期間の延長は,私は反対です。
でも問題はこれだけじゃないので,難しいところですよね。。。


かなり長くなっちゃいました。スイマセン。



参考資料

  1. 著作権保護期間の延長問題を考える国民会議
  2. しゅんしゅんの著作権講座


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